特別篇について

【MOVIE】 STAR WARS TRILOGY <Special Edition> - 1997

旧3部作 特別篇

1977年にアメリカで初公開(日本公開は遅れる事一年)されたスターウォーズももはや過去の作品となっていた1990年代初頭に1997年の「スターウォーズ20周年記念」に合わせて劇場公開第1作目である「新たなる希望」を久々に再公開するという案が持ち上がった。

はじめは単なるリバイバルの予定であったが、オリジナルネガの劣化はひどく、とてもそのままで公開できるような状態ではなかった。 そこでまずは「新たなる希望」を含めた旧3部作フィルムの修復が行われることとなり、失われた色彩の復元やネガの洗浄といった作業が続いた。

この過程でジョージ・ルーカスは旧3部作の製作当時には時間的、予算的、技術的制約で表現し切れなかった箇所を改めて追加・修正することでより完成度の高い(自分の理想に近い)「スターウォーズ」を目指そうと思うようになった。 実際、ルーカスは「オリジナルの出来は自分の理想の25%以下」と言い、決して満足はしていなかった。

また当時は、「アビス」「ターミネーター2」「ジュラシック・パーク」といった映画が公開され、本格的なCGを使ったデジタル映画の黎明期でもあり旧3部作当時と比べても特殊効果の技術力は比べものにならないほどに飛躍していた。

こうした状況の中でルーカスは旧3部作を<特別篇>として再び世に送り出し、更には新3部作の製作も決意した。この特別篇によって旧3部作は「スターウォーズサーガの後編3部作」という立場をより明確にし、後に発表される新3部作との繋がりをスムーズにすることとなった。

特別篇製作のために20世紀フォックスは約10億円の資金を用意したがそれでも不足したため、ルーカスはポケットマネーで5億円を追加投入したという。この莫大な金のかかった追加・修正がどんなものだったかを大まかに見てみる。

具体的な変更点は「特別篇解説」を見られたし。

【VHS】 STAR WARS TRILOGY - 2000

旧3部作VHS

新3部作製作の真っ最中であった2000年にアメリカで発売されたVHS版"Star Wars Trilogy"には"Special Edition"という文字が付いていなかった。これによって「オリジナル」「特別篇」の概念は消滅し、以後DVD発売までは「特別篇」版のスターウォーズが正規版となった。


特別篇
言うまでもなく"Special Edition"の日本語訳であるが、「特別『篇』」と表記する映画は珍しい。一般的には「特別『編』」の方がよく目にするし、スターウォーズに関しても「特別編」と誤植されている場合も多い。 また、「E.T.」などは同じ"Special Edition"でもカタカナで「スペシャル・エディション」とされている。まあ、大した問題ではないが…。
スターウォーズサーガの後編3部作
EP5公開時に初めて「エピソード」表記を付け、「帝国の逆襲」がシリーズ9作中5作目である事を公表したルーカスだが、後にEP1〜3を新3部作・EP4〜6を旧3部作とする全6作に構想を修正した。 これにより「ヴェイダーとルークの物語」である旧3部作はサーガの後編3部作という事になった。
ポケットマネー
2005年度のルーカスの推定資産総額は約4160億円で世界第194位だそうだ。さらに一説には、これまでの映画自体の収入は5000億円で関連商品関係が1兆5000億円、つまり映画全体で2兆円得たとも。 しかしスターウォーズは自主制作映画であり、膨大な数のスタッフや特殊効果技術の開発に毎回莫大な金額をつぎ込んで映画を製作するため、財産としてはそれほど残らないと本人は言う。4000億円が「それほど」…?

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Last Update 2006/3/24

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